【完全版】鈑金料金の仕組みをプロが解説!相場から費用を抑えるコツまで

「車のへこみや傷の修理、一体いくらかかるんだろう?」「鈑金修理の料金って、どうやって決まるの?」そうお考えではありませんか?突然の事故や日常の不注意で愛車に損傷ができた時、誰もが抱えるこれらの疑問や不安を、本記事ではプロの視点から徹底的に解説します。鈑金修理の料金が「なぜその金額になるのか」という仕組みから、工賃、部品代、塗料代といった費用の内訳、損傷の程度による具体的な相場までを詳細に解剖。さらに、ドアのへこみやバンパーの擦り傷といったケース別の料金例、保険修理と自費修理のメリット・デメリット、デントリペアで費用を抑える方法、そして信頼できる業者を見つけるチェックリストまで、あなたが知りたい情報を網羅的に提供します。この記事を読めば、あなたは鈑金修理の適正価格を見極め、無駄な出費を抑えながら、納得のいく修理を依頼できるようになるでしょう。
鈑金修理の料金を知る前に まずは基礎知識から
車のボディにできてしまったへこみや傷。見た目の問題はもちろんのこと、放置すると車の機能や安全性にも影響を及ぼす可能性があります。鈑金修理の料金について深く理解するためには、まず「鈑金修理とは何か」という基礎知識をしっかりと押さえることが重要です。この章では、鈑金修理の目的、主な種類、そして一般的な修理の流れについて解説します。
鈑金修理とは?その目的と重要性
「鈑金(ばんきん)」とは、車のボディの金属部分のへこみや歪みを元の状態に修復する作業を指します。一方、「塗装」は、その修復した部分に色を塗り、外観を元の美しさに戻す作業です。一般的に、これら二つの作業はセットで行われることが多いため、「鈑金塗装」という言葉で総称されます。
鈑金修理の主な目的は、以下の3点に集約されます。
- 外観の回復:事故や接触によってできたへこみや傷を直し、車の美しさを取り戻します。
- 機能の維持:ドアやトランクの開閉不良、窓の動作不良など、損傷によって損なわれた車の基本的な機能を修復します。
- 安全性の確保と車両価値の維持:フレーム(骨格)の歪みは走行安定性や衝突時の安全性を損なう可能性があります。また、塗装の剥がれを放置すると錆が発生し、ボディの腐食につながることも。これらを防ぎ、車の安全性と資産価値を維持する上で鈑金修理は非常に重要な役割を果たします。
鈑金修理の種類と対象となる損傷
車の損傷状況に応じて、様々な鈑金修理の方法があります。ここでは、主な修理の種類とその対象となる損傷についてご紹介します。
損傷の程度や種類によって最適な修理方法が異なり、それが料金にも大きく影響します。以下の表で、それぞれの修理方法の概要を理解しておきましょう。
| 修理の種類 | 主な対象となる損傷 | 特徴 |
|---|---|---|
| デントリペア | 塗装面に損傷がない小さなへこみ(ドアパンチ、飛び石など) | 専用工具で裏側から押し出し、塗装をせずにへこみを直す。短時間で費用も比較的安価。 |
| 部分塗装 | 擦り傷、小さなへこみで塗装が剥がれた箇所、部分的な塗装剥がれ | 損傷部分とその周辺のみを塗装する。広範囲の塗装を避け、費用を抑えることが可能。 |
| パネル交換 | 損傷が大きく修理が困難なパネル(ドア、フェンダー、バンパーなど)、内部まで損傷している場合 | 損傷したパネルを取り外し、新しいパネルに交換する。費用は高くなる傾向がある。 |
| 鈑金塗装(一般的な修理) | 中程度以上のへこみ、広範囲の傷、歪み、複数パネルにまたがる損傷 | へこみや歪みを修正(鈑金)し、下地処理から塗装まで一連の作業を行う。 |
| フレーム修正 | 車の骨格部分(フレーム)の歪みや損傷 | 専用の修正機を用いて、車の骨格をミリ単位で元の状態に戻す。高度な技術と設備が必要。 |
鈑金修理の一般的な流れ
実際に鈑金修理を依頼する際、どのような工程で進められるのかを知っておくことで、業者とのコミュニケーションもスムーズになります。一般的な鈑金修理の流れは以下の通りです。
- 損傷確認・見積もり:お客様からの依頼を受け、車の損傷状況を詳しく確認します。修理方法や使用する部品、塗料などを検討し、詳細な見積もりを作成します。
- 分解・脱着:修理箇所によっては、バンパーやライト、ドアミラーなどの部品を取り外す必要があります。これにより、内部の損傷も正確に把握し、作業スペースを確保します。
- 鈑金作業:へこみや歪みのあるボディを専用工具で叩いたり引っ張ったりして、元の形状に近づけていきます。この工程が鈑金職人の腕の見せ所です。
- 下地処理:鈑金で修正した部分にパテを塗って表面を滑らかにし、さらにサフェーサー(下地塗料)を塗布して塗装の密着性を高め、防錆効果を与えます。
- 塗装作業:車の色に合わせて塗料を調合(調色)し、塗装ブース内で丁寧にスプレーガンで塗装します。その後、クリア塗装を施し、光沢と保護膜を与えます。
- 乾燥・組み付け:塗装が完全に乾燥した後、取り外した部品を元通りに組み付けます。
- 磨き・最終チェック:塗装面を磨き上げ、他の部分との境目が目立たないように仕上げます。最終的な品質チェックを行い、お客様へ納車します。
鈑金料金の仕組みを徹底解剖 費用の内訳と算出方法
車の鈑金修理にかかる費用は、一見すると複雑に感じられるかもしれません。しかし、その内訳と算出方法を知れば、なぜその料金になるのか、そしてどのように費用を抑えられるのかが明確になります。鈑金料金は主に、「工賃」「部品代」「塗料・材料費」の3つの要素で構成されており、これらの組み合わせによって最終的な修理費用が決定されます。
鈑金工賃の算出基準と時間単価
鈑金修理における工賃とは、修理工場が作業に費やす時間と、その作業に対する技術料を指します。この工賃は、主に「作業時間」と「時間単価」によって算出されます。
作業時間は、損傷の程度、修理する部位、車種、そして修理方法(板金修理か交換修理かなど)によって大きく変動します。多くの修理工場では、自動車メーカーが定める「標準作業時間」や、各修理工場独自の「指数」を参考に、損傷の状態に応じた作業時間を算出します。例えば、小さなへこみであれば数時間、広範囲な損傷やフレーム修正が必要な場合は数十時間に及ぶこともあります。
一方、時間単価は、修理工場の規模、所在地(都市部か地方か)、設備投資、技術者の熟練度などによって異なります。一般的には、ディーラーや大手修理工場は時間単価が高めに設定される傾向があり、地域密着型の小規模な工場では比較的リーズナブルな場合もあります。日本国内での一般的な時間単価は、1時間あたり8,000円から12,000円程度が目安となりますが、特殊な技術を要する作業や高級車の場合、さらに高くなることもあります。
使用する部品や塗料の価格帯
鈑金修理では、損傷した部品の交換が必要になる場合や、塗装を行うための塗料が必要になります。これらの部品代や塗料・材料費も、修理費用に大きく影響する要素です。
部品の種類と価格帯の目安
交換が必要な部品には、純正部品、社外優良部品、リビルト部品、中古部品といった選択肢があり、それぞれ価格帯や品質に特徴があります。
| 部品の種類 | 特徴 | 価格帯への影響 |
|---|---|---|
| 純正部品 | 自動車メーカーが製造・供給する部品で、品質や適合性は最も確実です。 | 最も高価 |
| 社外優良部品 | 純正部品と同等またはそれ以上の品質を持つと認められた、自動車メーカー以外のメーカーが製造する部品です。 | 純正部品より安価な場合が多い |
| リビルト部品 | 使用済みの部品を分解・洗浄し、消耗品を交換して再組立てされた再生部品です。品質は保証されます。 | 純正部品の半額程度になることも |
| 中古部品 | 廃車などから取り外された、まだ使用可能な部品です。状態によって価格は大きく変動します。 | 最も安価だが、品質のばらつきがある |
どの部品を選択するかは、修理費用だけでなく、車の価値や安全性にも関わるため、業者とよく相談して決めることが重要です。
塗料・材料費の種類と価格帯への影響
塗装に使用する塗料や、下地処理に必要なパテ、サフェーサー、研磨材などの材料費も無視できません。特に塗料は、車の色や種類によって価格が大きく変わります。
| 塗料の種類 | 特徴 | 価格帯への影響 |
|---|---|---|
| ソリッドカラー | 単色で、最も一般的な塗料です。調色が比較的容易な場合が多いです。 | 比較的安価 |
| メタリックカラー | 金属の粒子が含まれており、光の当たり方で輝きが変わります。調色には技術が必要です。 | ソリッドカラーより高価 |
| パールカラー | 真珠のような光沢を出す塗料で、複数の層を重ねて塗装するため、高い技術と時間がかかります。 | メタリックカラーよりさらに高価 |
| 特殊色 | マットカラーやキャンディカラーなど、特殊な表現をする塗料です。調色や塗装工程が非常に複雑です。 | 最も高価になる傾向がある |
また、広範囲の塗装には多くの塗料が必要となり、塗料の品質やブランドによっても価格は変動します。下地処理に使用するパテやサフェーサー、塗装後の仕上げに必要なクリア塗料なども、見落とされがちですが、費用の一部を構成します。
損傷の程度と修理範囲が料金に与える影響
車の損傷の程度や修理が必要な範囲は、鈑金修理の料金を決定する上で最も重要な要素の一つです。損傷が深ければ深いほど、広範囲に及べば及ぶほど、修理費用は高くなる傾向にあります。
小さなへこみや傷の場合
ドアやフェンダーにできた小さなへこみや、バンパーの擦り傷など、比較的軽微な損傷の場合、修理費用は抑えられます。これらのケースでは、部分的な板金作業や部分塗装、あるいはデントリペアといった専門技術で対応できることが多く、部品交換の必要がないため、工賃と材料費が最小限に抑えられます。例えば、塗装が剥がれていない小さなへこみであれば、デントリペアで数万円程度で修理できることもあります。
広範囲な損傷や複数パネルの場合
側面衝突によるドアとフェンダーの広範囲な損傷、あるいはリア周りの大きなへこみやフレームの歪みなど、損傷が広範囲に及ぶ場合や複数のパネルにまたがる場合は、修理費用が大幅に増加します。この場合、損傷したパネルの交換、広範囲な板金塗装、さらにはフレーム修正といった大規模な作業が必要となり、それに伴い工賃、部品代、塗料・材料費が大きく膨らみます。特にフレーム修正は専門的な設備と高度な技術を要するため、数十万円から場合によっては100万円を超える高額な修理費用になることも珍しくありません。
実際のケースで見る鈑金料金の相場
鈑金修理の料金は、損傷の程度、修理箇所、車種、そして選択する修理方法によって大きく変動します。ここでは、代表的な修理ケースを例に挙げ、具体的な料金相場と、その費用がどのように決まるのかを詳しく解説します。あくまで一般的な目安であり、実際の費用は現車確認後の見積もりで確定することを念頭に置いてご覧ください。
ドアのへこみ修理の料金例
ドアのへこみ修理は、その大きさや深さ、そしてへこみがプレスラインにかかっているか否かで料金が大きく変わります。小さなへこみであればデントリペアで対応できることもありますが、塗装を伴う鈑金修理が必要な場合は費用が高くなります。
| 損傷の程度 | 修理方法の目安 | 料金相場(国産普通車・一箇所) |
|---|---|---|
| 小さなへこみ(数cm程度、塗装に傷なし) | デントリペア | 15,000円~40,000円程度 |
| 中程度のへこみ(10cm前後、塗装に傷あり) | 鈑金塗装(部分塗装) | 40,000円~80,000円程度 |
| 広範囲のへこみやプレスラインにかかるへこみ(塗装に傷あり) | 鈑金塗装(パネル全体塗装) | 80,000円~150,000円程度 |
上記はあくまで一例であり、輸入車や特殊な塗装色(パール、メタリックなど)の場合、国産車よりも料金が高くなる傾向があります。また、ドアの脱着が必要な場合や、内部に損傷が及んでいる場合は、さらに費用が加算されることがあります。
バンパーの擦り傷修理の料金例
バンパーの擦り傷は日常的によくある損傷です。軽微な擦り傷であれば部分補修やタッチアップで対応できますが、深い傷や広範囲にわたる場合は塗装修理が必要になります。バンパーは樹脂製が多いため、修理方法も他の鋼板パネルとは異なる場合があります。
| 損傷の程度 | 修理方法の目安 | 料金相場(国産普通車・一箇所) |
|---|---|---|
| 軽微な擦り傷(数cm程度、塗装表面のみ) | 部分補修・研磨 | 10,000円~30,000円程度 |
| 深い擦り傷(下地まで到達、10cm前後) | 部分塗装 | 30,000円~60,000円程度 |
| 広範囲の擦り傷や変形(バンパーの半分以上) | バンパー全体塗装、または交換 | 60,000円~120,000円程度(塗装) 100,000円~200,000円程度(交換) |
バンパー修理では、傷の深さや範囲だけでなく、バンパーの素材(ウレタン、PPなど)や、センサー類が内蔵されているかどうかも料金に影響します。特にセンサー付きバンパーの場合、脱着や調整作業が増えるため、費用が高くなる傾向があります。また、バンパー交換の場合、部品代が大きく加算されます。
広範囲の塗装剥がれ修理の料金例
ボンネットやルーフ、クオーターパネルなど、比較的大きなパネルに広範囲の塗装剥がれや損傷がある場合、修理費用は高額になる傾向があります。これは、広範囲の塗装には熟練の技術と時間が必要となるため、工賃が高くなること、また使用する塗料の量も増えるためです。
| 損傷の程度・箇所 | 修理方法の目安 | 料金相場(国産普通車・一箇所) |
|---|---|---|
| ボンネットの広範囲な塗装剥がれ | ボンネット全体塗装 | 70,000円~150,000円程度 |
| ルーフの広範囲な塗装剥がれ | ルーフ全体塗装 | 80,000円~180,000円程度 |
| フェンダーやクオーターパネルの広範囲な損傷 | パネル全体塗装(隣接パネルとのボカシ塗装含む) | 60,000円~130,000円程度 |
広範囲の塗装剥がれ修理では、塗装の劣化状況や、下地の錆の有無によって下地処理の工程が増え、料金が変動します。特にルーフやボンネットは、太陽光や雨風にさらされやすいため、劣化が進行しやすい箇所です。また、隣接するパネルとの色合わせ(ボカシ塗装)も重要な工程であり、仕上がりの美しさに直結します。車種や塗装色(特に3コートパールなどの特殊色)によっては、さらに費用が高くなることがあります。
鈑金料金を最小限に抑えるための賢い選択肢
複数業者からの見積もり比較のコツ
車の鈑金修理は、同じ損傷内容であっても、依頼する業者によって料金が大きく異なることがあります。これは、各業者の工賃設定、使用する部品や塗料の仕入れ値、さらには修理方法の提案が異なるためです。鈑金料金を最小限に抑えるためには、複数業者から見積もりを取り、比較検討することが非常に重要です。
見積もりを比較する際のポイントは以下の通りです。
- 見積書の内訳の明確さ:工賃、部品代、塗料代、脱着工賃、塗装工賃など、何にいくらかかるのかが詳細に記載されているか確認しましょう。曖昧な「一式」表記には注意が必要です。
- 修理方法の提案:へこみの程度によっては、交換ではなく修理で対応できる場合や、デントリペアなど特殊な修理方法を提案してくれる業者もあります。単に安いだけでなく、車の状態に最適な修理方法を提案してくれるかを見極めましょう。
- 保証の有無と期間:修理後の不具合に対応する保証制度があるか、またその期間はどれくらいかを確認しておくと安心です。多くの優良業者は修理箇所に対して数ヶ月から数年の保証を設けています。
- 納期:修理にかかる期間も業者によって異なります。車の使用頻度が高い方は、代車の有無や修理完了までの期間も重要な比較ポイントになります。
複数の業者に依頼する際は、必ず同じ損傷箇所、同じ修理内容の条件で見積もりを依頼しましょう。例えば、「左リアドアのへこみ修理」であれば、どの業者にも「左リアドアのへこみ修理」の見積もりを依頼し、比較しやすいように統一します。最低でも3社程度の業者に相談することをおすすめします。ディーラー、専門の鈑金工場、カー用品店など、様々なタイプの業者を比較することで、よりご自身の希望に合った業者を見つけることができるでしょう。安すぎる見積もりには、後から追加料金が発生するリスクや、品質が低い可能性も潜んでいるため、内容をよく確認することが肝心です。
保険修理と自費修理のメリットデメリット
車の損傷が事故によるものである場合、修理費用を車両保険を使って賄う「保険修理」と、自己資金で支払う「自費修理」の二つの選択肢があります。どちらを選ぶべきかは、修理費用、加入している保険の内容、そして今後の保険料への影響を総合的に考慮して判断する必要があります。
それぞれのメリットとデメリットを以下の表にまとめました。“
| 項目 | 保険修理のメリット | 保険修理のデメリット | 自費修理のメリット | 自費修理のデメリット |
|---|---|---|---|---|
| 費用負担 | 自己負担額(免責金額)が少額で済む、またはゼロになる場合があるため、高額な修理でも安心 | 保険を使うことで翌年度以降の保険料が上昇する可能性がある(等級ダウン) | 保険料への影響がないため、等級が維持される | 修理費用の全額を自己負担する必要がある |
| 修理範囲 | 広範囲な損傷や高額な修理にも対応しやすく、車の原状回復を重視できる | 保険会社の指定する修理工場での修理を推奨される場合がある | 修理業者や修理方法を自由に選択できる | 高額な修理費用が発生した場合、家計への負担が大きい |
| 手続き | 保険会社が修理工場とのやり取りを代行してくれる場合が多く、手間が省ける | 保険会社との手続きに時間と手間がかかる場合がある | 保険会社とのやり取りが不要で、手続きが簡便 | 修理業者との交渉や支払いを全て自分で行う必要がある |
判断の目安としては、修理費用が車両保険の免責金額と、保険を使ったことによる将来の保険料上昇額の合計を上回るようであれば、保険修理を検討する価値があります。例えば、修理費用が20万円で免責金額が5万円、保険を使ったことによる保険料上昇が今後3年間で合計10万円と試算される場合、自己負担は5万円+10万円=15万円となり、自費で20万円払うよりもお得になります。逆に、修理費用が比較的小額で、等級ダウンによる保険料上昇の方が高くつく場合は、自費修理の方が賢明な選択となるでしょう。ご自身の加入している保険の契約内容をよく確認し、保険会社や修理業者と相談しながら最適な選択をしてください。
デントリペアで料金を抑えるケース
「デントリペア」は、車のボディにできた小さなへこみを、塗装せずに特殊な工具で裏側から押し出して直す修理方法です。従来の鈑金塗装に比べて、時間も費用も大幅に抑えられるため、料金を最小限にしたい場合に非常に有効な選択肢となります。
デントリペアが適用できる損傷には、いくつかの条件があります。
- へこみの大きさ:一般的に、数センチ程度(おおよそ500円玉〜手のひらサイズ)の小さなへこみに適しています。
- へこみの深さ:シャープな線状のへこみや、深く鋭利なへこみには不向きな場合があります。緩やかな丸いへこみが得意とされています。
- 塗装の状態:塗装にひび割れや剥がれがないことが前提です。塗装が損傷している場合は、デントリペアでは対応できません。
- へこみの場所:ツールが届きにくいフレーム部分や、パネルの縁に近い場所、強度メンバーのある場所などは修理が難しいことがあります。ルーフやボンネットなど、比較的アクセスしやすい場所のへこみに適しています。
デントリペアの最大のメリットは、車のオリジナル塗装を維持できる点です。再塗装が不要なため、色合わせの心配がなく、修復歴にも影響を与えにくいとされています。車の価値を維持したい方にとって、この点は非常に大きなメリットと言えるでしょう。また、修理時間が短く、数十分から数時間で完了するケースも多いため、急ぎで直したい場合や、代車が手配できない場合にも適しています。
料金は、へこみの大きさや数、場所によって異なりますが、一般的には数千円から数万円程度で修理が可能です。例えば、小さなドアのへこみであれば1万円前後で修理できるケースも少なくありません。従来の鈑金塗装が数万円から十数万円かかることを考えると、デントリペアは非常にコストパフォーマンスに優れた修理方法と言えるでしょう。愛車に小さなへこみができてしまった場合は、まずデントリペア専門業者に相談し、適用可能かどうか確認してみることをおすすめします。
信頼できる鈑金業者を見つけるためのチェックリスト
大切な愛車の修理を任せる鈑金業者選びは、仕上がりの品質だけでなく、費用やトラブルの有無にも大きく影響します。後悔しないためにも、以下のチェックリストを参考に、信頼できる業者を見極めましょう。
見積書の内容が明確か
見積書は、修理内容と料金を明確にするための最も重要な書類です。曖昧な記載や不明瞭な点が多い見積書は、後々の追加料金やトラブルの原因となる可能性があります。提示された見積書が以下のポイントを満たしているか、しっかりと確認しましょう。
| 確認項目 | 具体的なチェックポイント |
|---|---|
| 費用の内訳 | 鈑金工賃、塗装工賃、部品代、塗料代などが詳細に項目分けされているか。各項目に具体的な金額が記載されているか。「一式」など、内訳が不明瞭な項目がないか。 |
| 作業内容 | どの部分をどのように修理するのか(例:ドアパネルのへこみ修正、バンパーの擦り傷塗装など)が具体的に記載されているか。使用する部品(純正品、社外品、リビルト品など)の種類が明記されているか。 |
| 追加料金の可能性 | 見積もり段階では見えなかった損傷が発見された場合の対応や、追加料金発生の可能性について説明があるか。その際の連絡方法や承認プロセスが明確か。 |
| 総額と諸費用 | 消費税やその他の諸経費(代車費用など)を含めた最終的な総額が明示されているか。代車の貸し出し条件(無料・有料、期間など)が明確か。 |
| 保証内容 | 修理後の保証期間や保証内容(例:塗装の剥がれ、修理箇所の不具合など)について記載があるか。保証書の発行があるか。 |
不明な点があれば、納得できるまで質問し、丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。
技術力と実績は十分か
鈑金修理の仕上がりは、業者の技術力に大きく左右されます。見た目の美しさだけでなく、安全性にも関わるため、確かな技術力と豊富な実績を持つ業者を選ぶことが不可欠です。以下の点を確認し、信頼できる技術力を持つ業者を見極めましょう。
| 確認項目 | 具体的なチェックポイント |
|---|---|
| 国家資格・認証 | 自動車整備士(特に自動車車体整備士)の国家資格保有者が在籍しているか。国土交通大臣が指定する「指定工場」や「認証工場」の認可を受けているか。特定の自動車メーカー(例:トヨタ、日産、ホンダなど)の認定工場であるか。 |
| 設備・環境 | 最新のフレーム修正機や塗装ブースなど、適切な修理設備が整っているか。作業場が整理整頓されており、清潔に保たれているか。 |
| 修理実績・事例 | 過去の修理実績や、同じような損傷の修理事例を写真などで見せてもらえるか。年間修理台数や得意な車種、損傷の種類について説明があるか。修理後の仕上がりについて、具体的な説明やこだわりを聞けるか。 |
| 口コミ・評判 | Googleマップ、SNS、専門サイトなどで、実際に利用した顧客の評価や口コミを確認する。特に、仕上がりの品質、対応の丁寧さ、費用に関する評価に注目する。 |
| 担当者の対応 | 損傷状況や修理方法について、専門用語を避け、分かりやすく丁寧に説明してくれるか。質問に対して真摯に耳を傾け、親身になって相談に乗ってくれるか。こちらの要望をしっかりとヒアリングし、最適な提案をしてくれるか。 |
これらのポイントを総合的に判断し、技術力と顧客対応の両面で信頼できる業者を選ぶことが、満足のいく鈑金修理への第一歩となります。
まとめ
鈑金修理の料金は、一見複雑に感じられるかもしれませんが、その内訳は「工賃」「使用する部品や塗料の価格」「損傷の程度と修理範囲」によって構成されています。これらの料金の仕組みを理解することで、提示された見積もりに対して納得感を持つことができるでしょう。
費用を最小限に抑えるためには、複数の業者から見積もりを取得し比較検討すること、保険修理と自費修理それぞれのメリット・デメリットを理解して賢く選択すること、そして損傷の状況によってはデントリペアなどの特殊な修理方法を検討することが重要です。
しかし、何よりも大切なのは、安さだけを追求するのではなく、信頼できる鈑金業者を見つけることです。見積書の内容が明確か、技術力と実績は十分かといった点をしっかりと確認し、安心して愛車を任せられるプロを選ぶことが、結果として満足度の高い修理へと繋がります。この記事が、皆様の鈑金修理における疑問を解消し、適切な選択をするための一助となれば幸いです。
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